謹賀新年2011

Best  wishes for the new  year 2011

暮から正月の６日間、南房総の館山・塩見で過ごしてきました。

元日の塩見の海景です。

中央に富士もあるのですが雲がかかってしまいました。

本年もよろしくお付き合いください。

アウトサイダーアート 考

今日までの『太陽の家の仲間たち』展

←『無題』　鶴岡一義

毎日彼らの作品をみていていろいろ考えてみた

ここ十数年アウトサイダーアートをみてきている。


比較的に円・まる・丸が多いように思う。





具象的なモチーフであってもまるっぽく描かれている。

私は文房具店で筆記用具を購入するとき、

ぐるぐるぐるぐると試し書きする。無意識にぐるぐる。

きっと私だけではないはず。前のひとの痕跡もぐるぐるぐるぐる。

彼らのまるっぽいのと、きっと関係があると、ふと気がついた。

無意識の中にそのような動作があるのだ。

身体的円運動。

地球も月も太陽も丸い。物理的に無駄の無い合理的なかたち。

お尻も丸い。

様々のもの、生きものの動作をもっとよく観察してみよう。

鶴岡くんのおかげで、いろいろと面白くなってきた。

太陽の家の仲間たちー続き

今日は、車椅子にのったアーティストが５人アートプラネットに。



亜弓さんは具体的な対象から描きはじめる。

マスクをしてクレパスで。

こうじゃない。これでもない。こうとも違う。・・・・・・・。


重ね重ね重ね、また、重ね・・・・・。

格闘の末、納得のいった作品になりました。




作品名は、『私の気持ち』



クレパスは幾重にも重ねられ、具体的なかたちは、見えなくなりましたが、

いろんなものが描き込まれているのです。

「また頑張って描くね」と言った笑顔がとても愛らしい亜弓さんでした。

見過ごしてしまう綺麗なひかりと爽やかな風を感じる神秘的な作品です。

ゴッホ展 六本木 国立新美術館

人・ひと・人・ひと・人・・・・・

こんなに沢山の美術ファンが！！　この国は凄い！

最終日を明日に控えた日曜日、ゴッホ展は壮絶な混雑！

開館１０時にスムーズに入館したものの、会場内は人・ひと・人・・・。

一番で入館したので、それでも、まあまあ観覧できました。

外に出ると、入場制限が始まっていて、長蛇の列。

新小岩の弊社ギャラリー　アートプラネットに戻り、ほっと一息。

ゴッホはその生涯で売れた作品は１点と伝え聞く。

それほどまでに当時は人の関心を得ることはなかった。

今日もゴッホは存在している。人は同じことを繰り返す。

今日のゴッホに感心を抱く人は少ない。





西川くん、がんばれ！！


今日のゴッホに心からエールを贈りたくなった。

西川くんの作品を見るのに長蛇の列ができるまでには、

少なくとも、あと、一世紀は待たねばならぬのだろうか。　嗚呼！

私としては、もっと見てもらえるように努力をしなくては・・・。

工房集 西川くん

西川くん

われわれのうちうちでは、カルロス西川とあだ名している

作品がどことなく南米の明るさ、光、みたいなものを感じるから。


今回の作品を見ていて、カルロスの眼には光そのものが見えるのだと思う。

光がモノにあたって、人は色を認識できる。

光そのものには色はない。


光そのものは見えないものなのだ。

光は照射される対象物の色素を照らしだす。

人はそれを認識することができる。

光そのものは無色透明である。

しかし、カルロスの眼は光そのものが見えるのだ。


茫洋としたカルロス

ほんとは、凄い眼の持ち主。



弊社ｷﾞｬﾗﾘｰでの工房集の展覧会の毎にカルロスの作品を

買っていただいている茨城県取手市在住のS夫妻。

今年も初日に駆けつけて幾つもご購入いただいた。

そのことをカルロスに話したら、『ぼくのファン、嬉しい！！』と

あどけなく微笑んだ。