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小生が主宰するギャラリー<アートプラネット>の今年のスタートは、工房「集」の2009年カレンダー原画展です。
工房「集」とは、川口太陽の家(障害者の福祉施設)のアート部門の工房で、知的障害を持ったアーティストが制作をするアトリエです。
今年で5回目で、恒例となりました。
作品を預かりに1月6日に「集」を訪問。みんな元気に新年を迎えて、頑張らずに頑張っていました。
世界同時不況なんて何処吹く風って感じです。一所懸命に制作、仕事してました。
そこで、はたと気づかされました。こんな時代だからこそ作ることの喜びを自ら愉しみ、その喜びから世界にメッセージを送ろう、と。
彼ら自身には、世界同時不況なんて意識はないのかもしれないが、私から見ると、超越している感じ。
彼らのそうした姿から勇気と生きる力を沢山もらってきました。

言っていることは、やっていること!
「さもしい」と言ってるひとこそ「さもしい」のでしょうね。

工房「集」の仲間たちは、今年も元気にいきていくでしょう。
いままでは、グループとしての展覧会構成でしたが、今年は少し趣向を変えてみました。
原画の紹介と個展という構成にしてみました。今回の個展アーティストは齋藤裕一さんです。
タイポグラフィーの絵画です。観ていると心が洗われます。是非ご高覧のほどを!イチオシです。
今までは、知的障害を持ったアーティストたちを括って見せていましたが、ひとりのアーティストとして紹介するということです。社会的にもそろそろそうしたムーブメントを受け入れる環境も整いつつあると感じられるので、そうしました。障害をもっているのではなく、特殊な才能をもっている人間を神様が遣わしているのだと痛感するからです。なにが健康、健全かを改めて省みることをするきっかけを彼等から貰うことができます。

文化は心の装いです。
経済も政治もこんな時代だからこそ、文化力を身につけましょう。
そうしなければ、どんどん一気に人間自体が崩壊してしまう。

経済に文化のシステムを導入するのではなく、文化に経済のシステムを組み入れるのです。
そうした経済は底力をもっています。
これは重要なことです。
経済界の新年の集いでのインタビューで、文化力の必要性、重要性を唱えた方がいなかったのが残念でしかたありませんでした。みんな目先のことに翻弄されて、スケールを持っている感じがしませんでした。これが日本の経済人トップの方々なのでしょうか。情けないかぎりです。文化力を持っていれば、人をモノとしては扱わないでしょう。

冷戦後の世界は、自由主義、民主主義、資本主義で動いてきましたが、その内の資本主義が崩壊したわけです。資本主義に替わる経済に関わる新しいイズムの創生と構築が急務だと思います。
お正月の休みに、資生堂名誉会長 福原義春氏の著作『文化資本の経営』、哲学者山本哲士氏の著作『文化資本論』をもう一度読み返しました。みなさんも是非読んでみてください。

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