那珂川の天然鮎

鮎解禁

古くからの知り合いで栃木県那珂川で簗（やな）漁を営んでいる方がいる。

簗漁は7月から始まる。

今はその準備に追われている。

「高瀬観光やな」は職人がひとつひとつ簗を築くための石を入れる竹篭を編む。

毎年、大人が入っても余りある大きな竹篭の新品をひと月がかりで大量に編み上げている。

みるみるうちに編み上げられていく熟練の技に魅せられる。

腰が伸びなくなるそうだ。





竹を裂く鉈も職人同様に歴史がある。

新しく編まれた篭同様に道具も美しい。




職人も壮大な那珂川に魅せられている。

だから、毎年新しい竹を編み続ける。


ただ、残念なことに、後継者が居ないそうだ。

伝統を継承していくことは、今、この国にとって非常に難しい。

伝統文化が絶えるということは、その国の滅亡を意味する。

と想いつつも、天然鮎に舌鼓を打つ。








那珂川の鮎はまた格別に旨い！！